EDの症状と勃起の硬さ|セルフチェック方法も紹介!

EDの症状と勃起の硬さ|セルフチェック方法も紹介!

勃起不全

EDというと「まったく勃たない」状態を思い浮かべるかたが多いかもしれませんが、
それはEDの症状のひとつに過ぎませんし、正確な表現でもありません。また、勃起に関する症状が生活全般にまで影響する場合もあります。
この記事ではEDの正確な定義や症状の基準について解説していきます。EDかどうかをセルフチェックできる簡易的な判断方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

EDとは?定義と基本的な症状

EDは「Erectile Dysfunction」の略称で、「勃起機能不全」を意味します。次の2つの基準の両方に該当する場合にEDと診断されます(※1)。

(1)十分に勃起しない(硬くならない・持続しない)ために満足な性交を行えない
(2)そうした状態が持続するか、繰り返し起こる
(1)のポイントは「満足に性交が行えるかどうか」です。まったく勃起しない場合はもちろんのこと、膣に挿入できるほど陰茎が硬くならなかったり、途中で萎える(いわゆる「中折れ」)などの状態も含まれます。
そうした状況は単発的にはどんな男性にも起こることです。それがずっと続いたり、繰り返し(ときどき~度々)起こったりするとEDに該当すると考えられます。

EDの影響が生活全般に波及することも

十分に勃起が起こらず満足に性交が行えないという状態は男性の自信やセルフイメージを傷つけ、生活全般に対して積極性を低下させたり不安を増加させたりする恐れがあります。それがまた勃起の症状に跳ね返ってEDを悪化させるといった悪循環もよく見られます(※2)。
EDはうつ症状を併発しやすく、逆にうつ症状があるとEDになりやすいことが知られています。裏を返せば、EDを治療することでうつ症状を軽減する(またはその逆)という効果が期待できるのです(※2)。
EDは性交渉だけでなく生活全般の質(QOL=クオリティ・オブ・ライフ)に関わります。恥ずかしがらずに早期に対策に踏み出すのが得策と言えます。

EDの症状は生活習慣病の予兆とも見なせる

メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満・高血圧・高血糖・脂質異常)や生活習慣病などがEDと関係していることが知られています。EDがこれらの疾患の予兆となったり、並行して悪化したりすることがあるのです。
運動不足や偏った食生活、喫煙はメタボリックシンドローム、生活習慣病、そしてEDのリスクを高めます。逆に言えば、ED改善のために生活習慣を見直すことで大きな病気の予防につながる可能性があります。

ED症状のセルフチェック

EDで悩む男性

EDかどうか自分でチェックする方法をいくつか紹介します。ただしあくまで簡便な目安に過ぎませんので、正確な診断のためには医療機関を受診してください。

夜間・早朝勃起(朝立ち)のチェック

朝目を覚ますと性的刺激もないのに勃起していることがあります。俗に言う「朝立ち」です。これは実は朝だけの現象ではなく睡眠中に何度も起こっており、夜間勃起現象と呼ばれます(※3)。
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠にわかれ、レム睡眠のときに単なる生理現象として勃起が起こります。レム睡眠は朝までに何度か繰り返され、最後のレム睡眠で勃起が起こったまま目を覚ますと「朝立ち」になるわけです。なお、レム睡眠時にはストーリー性のあるいかにも夢らしい夢を見ることが知られていますが、夜間勃起現象は性的な夢で生じるわけではありません。
夜間勃起現象の減少はEDの予兆や初期症状と見なせる場合があります。朝や夜間に目を覚ます度に勃起しているかどうかをチェックしてみるとよいでしょう。

勃起の硬さの目安|EHS指標

勃起時の陰茎の硬さを測る簡便な目安としてEHS指標(勃起の硬さスケール)があります(※4)。

■日本語版EHS(勃起の硬さスケール)
グレード1:陰茎は大きくなるが、硬くはない。
グレード2:陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。
グレード3:陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。
グレード4:陰茎は完全に硬く、硬直している。

EHSはもともとアメリカで利用されていた自己診断用スケールで、東邦大学の永尾光一教授によって日本語版が開発されました。永尾教授は各グレードを食べ物の硬さにたとえています(果物は皮をむいた状態の硬さです)。

■EHSのグレードを食べ物にたとえると
グレード1:こんにゃく
グレード2:みかん
グレード3:グレープフルーツ
グレード4:りんご

「りんご」か「グレープフルーツ」であれば硬さとしては性交に十分と言えるでしょう。勃起の硬さは陰茎が起き上がる角度にも関係していることが知られています。手のひらを垂直にして指を広げると陰茎用の「分度器」として使えます。永尾教授によれば、勃起時に中指ぐらいの角度まで陰茎が起き上がれば問題ないということです(※5)。

診察で用いられる問診票でセルフチェック

EDの硬さ

医療機関の診察で国際的に使われている問診票がいくつかあります。その中でセルフチェックに適したIIEF-5を紹介します。
■IIEF-5
最近6 か月の状態について以下の質問に回答し、点数を合計してください。

1.勃起してそれを維持する自信はどの程度ありましたか?
非常に低い 1点
低い    2点
中くらい  3点
高い    4点
非常に高い 5点
2.性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか
ほとんど、又は全くならなかった       1点
たまになった(半分よりかなり低い頻度)   2点
時々なった(ほぼ半分の頻度)        3点
しばしばなった(半分よりかなり高い頻度)  4点
ほぼいつも、又はいつもなった        5点
3.性交の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか
ほとんど、又は全く維持できなかった      1点
たまに維持できた(半分よりかなり低い頻度)  2点
時々維持できた(ほぼ半分の頻度)       3点
しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度) 4点
ほぼいつも、又はいつも維持できた       5点
4.性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか
極めて困難だった     1点
とても困難だった     2点
困難だった        3点
やや困難だった      4点
困難でなかった      5点
5.性交を試みた時、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか
ほとんど、又は全く満足できなかった      1点
たまに満足できた(半分よりかなり低い頻度)  2点
時々満足できた(ほぼ半分の頻度)       3点
しばしば満足できた(半分よりかなり高い頻度) 4点
ほぼいつも、又はいつも満足できた       5点
※日本性機能学会「ED診療ガイドライン[第3版]」(※6)をもとに作成

合計点数が21点以下だとEDが疑われます。ただしこれは単なる一つの目安であり、すべての場合に当てはまるわけではありません。

正確な診断と症状のチェックは医療機関で

EDの症状の概要とセルフチェック方法をいくつか紹介してきましたが、正確な診断のためには医療機関の受診が必要です。症状や生活習慣、病歴などについての問診や各種検査を執り行うことで初めて、EDかどうか判定し、症状の背後にある原因や他の病気との関係を把握し、有効なED対策を立てることができるのです。
そうは言っても、医療機関を受診するかどうか決めかねている方も多いことでしょう。まずはセルフチェックで自身の状態を確かめ、気になる点があれば早期にクリニックを受診することをおすすめします。

リファレンス
※1)大東製薬工業株式会社「勃起不全(ED)の原因・診断・治療・予防」
https://www.daito-p.co.jp/
reference/ed.html

※2)Translational Andrology and Urology 2017 Feb; 6(1): 79–90.「Erectile dysfunction in fit and healthy young men: psychological or pathological?」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/
pmc/articles/PMC5313296/

※3)大東製薬工業株式会社「【ヘルスケア情報】男性の性機能障害「朝だち」のメカニズムと意義: 男の始業点検」
https://daito-p.co.jp/reference/me
※4)大東製薬工業公式BLOG「『勃起の硬さスケール』EHS日本語版」
https://daito-p.co.jp/blog/
2009/07/ehs.html

※5)ダイヤモンドオンライン「勃たないオトコに朗報 バイアグラのジェネリックが続々登場」
https://diamond.jp/articles/
-/73134?page=3

※6)日本性機能学会「ED診療ガイドライン[第3版]」
https://www.urol.or.jp/lib/files/
other/guideline/26_ed_v3.pdf

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