ED治療の内容と流れ(フロー)治療薬の処方は専門家判断が重要!

まとめ ED治療

ED治療内容


EDは、周りに相談しにくいお悩みという特徴があるため、治療の中身についてはあまり広く知られていません。「医師にペニスを見せて、場合により触診されたり…」と想像されているケースもあるかもしれません。当コラムで「ED治療の内容」と「治療フロー」についてご紹介しますのでぜひご確認ください。

ED治療の中心は「内服治療」 ただし専門的な分析も重要!

ED治療薬

ED(勃起不全)に対する治療は、基本的に「内服治療」によって進められます。ただし、お薬を処方して終わりといった画一的治療というより、患者さまに合わせた個々の対応が重要になります。と言うのも、EDに至る要因はいくつか考えられ、また勃起不全の程度についても患者さまにより大きな違いがあるからです。

このようなことから、誰にでも同じお薬を同じ用量お出しするというものではなく、「適切なカウンセリング」を経て症状や原因を分析し、生活習慣へのアドバイスをさせていただきながら、各患者さまに合わせたお薬をご提案するという形になります。医療機関により多少の違いはございますが、一般的なED治療の内容と治療の流れについてご紹介いたします。

1.無料カウンセリング

無料カウンセリング

ED治療では、当初Webページやお電話を通してご予約をお取りいただき、「無料カウンセリング」にお越しいただくのが一般的です。無料ではあるものの専門的な対応になりますので、ED治療の必要性や可否を適切に判断させていただくことが可能です。

「問診票」への回答

「無料カウンセリング」の際、受付を済ませた後はまず「問診票」などを通し、患者さまご自身がお感じになっている症状について確認させていただきます。

年齢などの基本情報に加え、「普段の勃起の持続性」や「性交渉で挿入する際の維持率」、また「性交渉時の射精への達成率」などについてチェックリストなどで回答するケースが多いです。クリニックによって細かな違いはあるものの、ここでは口に出して答えにくいような内容を予め紙ベースで聞き取らせていただくのが中心になります。

「無料カウンセリング」の実施

「問診票」で得られる情報を整理しながら、医師 が患者さまの症状の全体像を捉え、気になる点についていくつか確認させていただきます。たとえば「症状を感じ始めた時期」や「普段のライフスタイル」、「持病の有無や使用中のお薬」などについてです。

ライフスタイルとは、独身or既婚などの生活状況、食生活や睡眠時間、喫煙習慣や普段の飲酒状況、お仕事の内容なども含まれます。特に「お仕事」については、たとえば夜勤の有無やストレス過多な環境など、EDの背景事情として重要な情報が潜んでいるケースが多いです。このため、お答えに支障のない範囲で確認させていただきます。

この情報を元に「ED治療の可否」や治療に進んだ場合の「副作用リスク」、「治療費の概要」などが伝達されます。質疑応答などを経て一旦ここで「無料カウンセリング」が終了となり、ここからは「治療に進む」、「いったん持ち帰って検討する」など患者さま側のご判断になります(通常、ここまでで費用負担は発生しません)。

2.専門医による診察

医師の診察

「無料カウンセリング」をお受けいただいた後、治療をお決めいただいた際は、無料カウンセリングで確認させていただいた内容をより丁寧に掘り下げて確認いたします。また、生活習慣へのアドバイスなども実施します。

「専門医の診察」と治療の案内

「無料カウンセリング」で患者さまから伺っている情報を改めて整理しながら、医師の側でより丁寧に患者さまの症状について診察させていただきます。無料カウンセリングの際に聞き漏らしているようなことを確認したり、その内容を掘り下げるような質疑応答になり、生活習慣の中で改善すべきと思われる部分については専門家目線で具体的なアドバイスをお伝えします。

また、ED症状について医学的にわかっているものとして、「EDの種類や原因」などについても患者さま目線でわかるようにご説明いたします。

「勃起不全」の種類や原因を簡単にご紹介

勃起不全に至る原因については、大きく捉えて4つあります。心理的な焦りや不安などが影響している「心因性ED」、身体機能の不具合で生じる「器質性ED」、心と体の両方の影響が絡み合う「複合型ED」、そして服用されているお薬の影響などによって生じ得る「薬剤性ED」です。


ED(勃起不全)の原因4種類
 心因性ED…心理的なことが原因で発症するED
 器質性ED…体の不具合(神経系や血管などの問題)で発症するED
 混合型ED…上記2つ、心理面と身体面の両方が複合的に合わさって発症するED
 薬剤性ED…薬の副作用で生じるED

たとえば「持病や服用中のお薬はありますか?」と確認するのは、特に「薬剤性ED」の可能性について大きく切り分ける必要があるからです。

普段のライフスタイルについて確認させていただく際には、特に「心因性ED」のストレスや心的なプレッシャーなどを確認するという側面が強いです。また、「お食事のあり方」や「喫煙習慣」などの確認を通して、血流や神経、男性ホルモンなどが関与する「器質性ED」の可能性についても分析します。

傾向としては、「心因性ED」は20代以降で40代くらいまでの男性に多く見られます。一方、50代になってくると、血流が悪くなる動脈硬化などの影響を受け「器質性ED」の割合が多くなってきます。

勃起作用は直接的には「血流の流れ」によって生じているものなので、血管にしなやかさが損なわれてくると性機能にも影響が出やすくなるのです(このため、普段から運動習慣を持っていることも大切です)。

「脱いでペニスを見せる」は通常不要です(ご安心を♪)

ED治療を躊躇される患者さまの中には、「勃たないんだから当然ペニスを見せたり、もしかしたら触診などもあるのだろう…」とお考えの方もおられるかもしれません。ですが、これは「診察」という言葉のイメージがもたらしている誤解です。

ペニスの形状に特殊な状況(勃起をしにくくさせる要因や変形など)があれば別ですが、通常は医師にペニスを見せて確認してもらうといった状況までは必要ありません。もしも「見られるのが恥ずかしくて…」と尻込みされていたのであれば、どうぞ安心してご受診ください。

3.お薬の選択

薬の選択

ED治療薬として世界的にも知名度があるものは「バイアグラ」だと思います。こちらは世界で最初に登場したED治療薬ですので、歴史もあり治療実績としても豊富です。ただし、先発した治療薬は概して後発治療薬によって改善されていく傾向があるため、現在では「ED治療ならバイアグラを使うべき」といった状況まではございません。日本では、1993年3月に発売開始されていますので、25年以上も前に登場したお薬ということになります。

もちろん、「バイアグラ」も現在選択され得るED治療薬の一つなのですが、大きく3種類の治療薬の中で患者さまの使用環境などにうまくフィットするものをおススメする形になります。ここで簡単にお薬の3種類についてご紹介いたします。

名称 ポイント
バイアグラ 最も歴史のあるED治療薬。知名度は高いが持続時間は4時間程度と短い。また、食事の影響を受けやすいため、空腹時に服用する調整が必要。
レビトラ 15分~30分程度で効き始めるため、急なケースにも対応しやすい。勃起時の「硬さ」が秀でており、持続時間も5~10時間程度と改善されている。
シアリス 「空腹時でないと効きにくくなる」という弱点を克服しており、食事の影響を受けない。また、最長36時間持続するため、性交渉のタイミングを意識せずとも生活に取り入れやすい。

参照)ED(勃起不全)治療薬 硬さや効果を徹底比較! 選ぶポイント

「お薬の特徴」と「患者さま需要」をマッチさせてご提案

上記のように、「どのお薬を選ぶか」によって患者さまの服用のあり方も変わってきます。「お食事の影響度」や「持続時間の長さ」を各患者さまの必要性に合わせておかないと、望むタイミングで効果が発揮されないという結果に至る可能性もあります。

「お薬の特徴」と「患者さま需要」をマッチさせてご提案

上記のように、「どのお薬を選ぶか」によって患者さまの服用のあり方も変わってきます。「お食事の影響度」や「持続時間の長さ」を各患者さまの必要性に合わせておかないと、望むタイミングで効果が発揮されないという結果に至る可能性もあります。

患者さまにより「合う」「合わない」がある

同じ有効成分が含まれているお薬であっても、お薬を服用いただく患者さまにより効果の現れ方に違いが出ます。端的に言うと、「合う、合わない」といった相性のようなものがございます。傾向としては、長時間の持続力なら「シアリス」に強みがありますが、人によっては「シアリス」だとあまりうまく行かず、「レビトラ」の方が持続力という点からもスムーズだったというケースも出てきます。

このため、中長期的なお付き合いの中では時に処方薬を変更しつつ、患者さまに最適なものを合わせていくということになります。

4.会計(ED治療は自由診療)

ED治療は自由診療

ED治療は保険適用される治療ではなく、「自由診療」という枠組みで取り扱われます。このため、受診する際にも「保険証」が不要であり、診察費や検査費、お薬の費用など全て自己負担という形になります。

設定金額が各医療機関によって異なるため、相場観をある程度把握されてから受診する方が良いでしょう。

ED治療薬の相場は1錠1,000円~2,000円程度

ED治療薬の相場は一般的に1錠1,000円~2,000円程度となっています。お会計の際にどれだけの費用負担になるかは、何錠処方してもらうかによって変わってきます。初診料や診察費用などが含まれてくる可能性を加味しなければなりませんが、通常、診察から処方まで全て含めて1回1万円以内におさまるケースが多いでしょう。

ちなみに、当院で取り扱っている治療薬は、1錠880円~1,500円となっています。「レビトラジェネリック」については、初回上限3錠までは1錠320円で処方させていただいております。
参照) メンズケアクリニックのED治療薬(費用)

5.次回のご予約

単発治療で終わるケースもございますが、ED治療では実際にお薬を使用してみてどうだったかという効果検証が重要になってきます。副作用の感じ方や有無など、アフターケアも大切になりますので、安定されるまではまとまった処方ではなく、細かく治療周期を設定された方が良いでしょう。

これは会計と前後して、診察の最後の段階で確認させていただくことが多いかもしれません。

まとめ お気軽にご相談ください

まとめ

当コラムでは、「ED治療の内容」をお伝えすべく、治療の全体像がわかりやすいように治療フローを交えてご紹介しました。ご紹介させていただいたように、EDの原因は心因性や器質性など、いくつかの要因が考えられます。

お薬を飲むだけが治療ではなく、専門家の診察を受ける中で生活習慣の改善が促されていくケースもございます。患者さま自身に特別恥ずかしい思いや高度なお願いをすることはございませんので、お気軽にご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました